猫背で息苦しい・呼吸が浅いのはなぜ?|姿勢と胸郭の動きの関係

ねこひげ整体院 姿勢・動きのクセブログ

「最近、なんとなく呼吸が浅い気がする」

「深呼吸しても、胸が広がりにくい」

「姿勢を起こした方が息を吸いやすく感じる」

そんな方は、一度ご自身の姿勢を確認してみてください。

猫背になると背中が丸まり、頭や肩が前へ出やすくなります。すると胸まわりも動かしにくくなり、呼吸するときに「大きく息を吸いにくい」「胸が広がらない」と感じることがあります。

もちろん、呼吸のしにくさがすべて猫背から起こるわけではありません。ただ、姿勢と呼吸はまったく別のものではなく、お互いに関係しています。

今回は、猫背と呼吸の関係と、呼吸しやすい身体を目指すために大切なポイントをお話しします。

猫背になると、なぜ呼吸が浅く感じやすいの?

呼吸するときは、肺だけが動いているわけではありません。

息を吸うときには横隔膜が働き、肋骨が動き、胸やわき腹、背中側にも広がりが生まれます。つまり、呼吸には胸郭と呼ばれる胸まわりの動きが大きく関係しています。

ところが猫背になって背中が丸まり、肩が前へ入った姿勢が続くと、胸まわりを大きく動かしにくくなることがあります。

試しに、背中を大きく丸めた状態で深呼吸してみてください。そのあと少し身体を起こして、肩の力を抜いてもう一度呼吸してみると、違いを感じる方もいると思います。

このように、姿勢によって呼吸のしやすさは変わることがあります。

猫背は「胸を張ればいい」わけではありません

では、猫背を直すために胸を張って背筋を伸ばせばいいのでしょうか。

実際には、ずっと胸を張り続けるのもおすすめしません。背中や腰に力を入れて無理に「良い姿勢」を作ろうとすると、今度は身体が疲れてしまいます。

大切なのは、姿勢を一つの形に固定することではありません。

背中を丸めることもできる。身体を起こすこともできる。身体をひねったり、胸まわりを広げたりすることもできる。

このように、必要に応じて姿勢を変えられる身体を目指すことが大切です。

胸だけで頑張って呼吸していませんか?

首や肩がつらい方を見ていると、息を吸うたびに肩が大きく持ち上がっていることがあります。

呼吸では横隔膜だけでなく、首や胸まわりの筋肉も補助的に働きます。そのため、胸郭や背中が動かしにくい状態では、首や肩まわりに力が入りやすくなることがあります。

「呼吸すると肩が上がる」「深呼吸すると首に力が入る」という方は、首や肩だけを見るのではなく、胸や背中、体幹まで含めて確認してみるとよいでしょう。

呼吸と姿勢を別々に考えるのではなく、身体全体の動きの中で見ることがポイントです。

猫背と一緒に首こり・肩こりや頭が前へ出る姿勢が気になる方は、ストレートネックとの関係についてこちらも参考にしてください。

ねこひげ整体院 姿勢・動きのクセブログ ストレートネックと猫背は関係ある?|首こり・肩こりと日常姿勢の見直し方

猫背は背中だけの問題ではありません

猫背というと、「背中が丸いから背中を伸ばせばいい」と思われがちです。

しかし実際の姿勢は、背中だけで決まっているわけではありません。頭の位置、肩甲骨、胸郭、骨盤、股関節、さらに身体を支える体幹などが関係しています。

たとえば骨盤が後ろへ倒れた状態で長く座っていると、背中は自然と丸まりやすくなります。また、胸椎と呼ばれる背中の部分が動きにくくなっていると、身体を起こそうとして腰ばかり反ってしまうこともあります。

そのため、ねこひげ整体院では「猫背だから背中を伸ばしましょう」という見方だけではなく、なぜその姿勢になりやすいのかを身体全体から確認します。

呼吸しやすい姿勢をつくるために大切なこと

まず意識してほしいのは、「正しい姿勢を保ち続けること」ではありません。

デスクワークやスマホ、読書などで同じ姿勢が長く続くのであれば、ときどき立ち上がったり、背中を伸ばしたり、身体をひねったりして姿勢を変えてみましょう。

座っているとすぐ姿勢が崩れる、良い姿勢を意識すると疲れるという方はこちらも参考にしてください。

ねこひげ整体院 姿勢・動きのクセブログ 座っていると姿勢が崩れるのはなぜ?|良い姿勢を頑張るより大切な「座り直し」

また、深呼吸をするときも胸だけを大きく膨らませようと頑張る必要はありません。肩の力を抜き、わき腹や背中側にも空気が入るような感覚で、ゆっくり呼吸してみてください。

無理に大きく吸うよりも、まずゆっくり吐いてから自然に吸う方が楽に呼吸できる方もいます。

ねこひげ整体院では姿勢と呼吸を一緒に見ていきます

ねこひげ整体院では、猫背や姿勢のお悩みに対して、見た目だけを整えることを目的にはしていません。

背骨や胸郭の動き、肩甲骨、股関節、体幹などを確認しながら、呼吸しやすく、動きやすい身体を目指していきます。

基本となるのは、

ゆるめる → うごかす → きたえる → おしえる

の4ステップです。

「ゆるめる」では、背中や胸まわりなど動きにくくなっている部分を整えます。「うごかす」では、胸郭や背骨を無理のない範囲で動かしやすくしていきます。

そして「きたえる」では、姿勢を支える体幹などを使いやすくします。最後の「おしえる」では、座り方や立ち方、日常動作に加え、その方に合った体幹ケアや運動を生活の中へ取り入れていきます。

目指すのは、頑張って胸を張らなくても、自然に身体を起こしやすく、呼吸もしやすい状態です。

姿勢が変わると、呼吸の感じ方も変わることがあります

猫背が気になっている方の中には、姿勢を変えたり背中や胸まわりが動きやすくなったりすると、「以前より深く息を吸いやすい」と感じる方もいます。

これは、姿勢と呼吸が身体の中で別々に働いているわけではないからです。

猫背を見た目だけの問題と考えず、呼吸や身体の動きまで含めて姿勢を見直すことが、これからの身体づくりにつながります。

「最近呼吸が浅い気がする」「背中が丸まって胸が広がりにくい」と感じている方は、まずは無理に胸を張るのではなく、身体を動かしやすくするところから始めてみてください。

このような症状がある場合は、医療機関を優先してください

姿勢によって呼吸のしやすさが変わることはありますが、息苦しさには心臓や肺などの病気が関係する場合もあります。

突然強い息苦しさが出た、安静にしていても苦しい、胸の痛みや動悸を伴う、症状が続いたり悪化したりしている場合は、「猫背のせい」と判断せず、医療機関での確認を優先してください。

まとめ|猫背と呼吸は一緒に考えてみましょう

猫背になると背中が丸まり、胸郭が動かしにくくなることで、呼吸が浅く感じたり、深呼吸しにくく感じたりすることがあります。

だからこそ、猫背を「見た目だけの問題」と考えるのではなく、胸まわりの動きや体幹、呼吸まで含めて身体全体を見ることが大切です。

無理に胸を張って良い姿勢を作るのではなく、自然に身体を起こせて、呼吸しやすい身体を目指していく。

ねこひげ整体院では、そんな姿勢づくりをサポートしています。