寒くなると肩がすくむ…そのクセが“冬の猫背”を作る

寒くなると、無意識に肩が上がっていませんか？

冬になると
・首をすくめる
・肩に力が入る
・背中が丸くなる

こんな姿勢、心当たりありませんか？

寒いときに肩をすくめるのは、体を守るための自然な反応です。
ただし、この姿勢が毎日・何時間も続くと、体はそれを「普通の姿勢」と勘違いしてしまいます。

その結果、「冬になると肩こりがひどい」「気づくと猫背になっている」そんな状態が定着してしまうのです。

肩をすくめる姿勢が“冬の猫背”を作る理由

寒さで肩をすくめた姿勢では、

• 首の後ろがガチガチに緊張
• 胸の前が縮こまる
• 背中が丸まったまま固まる

という状態になります。

この姿勢が続くと、使いすぎる筋肉と使われなくなる筋肉がはっきり分かれ、首・肩・背中のバランスが崩れていきます。

すると春になって暖かくなっても、「もう肩が下がらない」「背筋を伸ばすのがつらい」という猫背が固定された状態になりやすいのです。

原因は「寒さ」より「動きのクセ」

ねこひげ整体院では、猫背や肩こりの原因を年齢や寒さのせいにはしません。

問題なのは、寒さによって生まれた姿勢のクセが、筋肉バランスを崩していること。

・肩をすくめたまま
・首を前に出したまま
・背中を丸めたまま

この「動きのクセ」が積み重なり、正しく動けない体になっているだけなのです。

逆に言えば、筋肉バランスを整え、体の使い方を思い出せば、冬の猫背も改善の余地は十分あります。

外出前30秒「肩まわりウォーミングアップ」

寒い朝、外に出る前におすすめなのがこれです。

① 肩をすくめてストンと落とす
息を吸いながら肩をすくめ、吐きながら力を抜いてストン。
これを3回。

② 肩を後ろにゆっくり回す
大きな円を描くように、後ろ回しで5回。

たったこれだけでも、「肩が下がる感覚」「首が軽くなる感じ」が出やすくなります。

大切なのは、寒さに負けない体を作ることではなく、固まらせないこと。

冬の猫背は「仕方ない」では終わりません

冬に姿勢が悪くなるのは自然なこと。
でも、そのまま放置しなくて大丈夫です。

・肩をすくむクセに気づく
・少し動かしてリセットする
・正しい体の使い方を取り戻す

これを積み重ねることで、春になっても楽に伸びる背中は作れます。

「冬だから仕方ない」から「冬でも動ける体へ」。

それが、ねこひげ式の考え方です。