椎間板ヘルニアで痛み・しびれが出るのはなぜ?|神経への刺激と炎症をわかりやすく解説

ねこひげ整体院 椎間板ヘルニアブログ

「椎間板ヘルニアだから、飛び出した椎間板が神経を押して痛いんですよ」

病院でこのような説明を受けた方も多いと思います。確かに、椎間板ヘルニアでは神経が刺激されることで、腰からお尻、脚にかけて痛みやしびれが出ることがあります。

ただ、「神経が押されている=症状の強さ」と単純に決まるわけではありません。画像上の状態だけでなく、神経周囲の炎症や身体の動かし方、症状が続くことで起こる筋肉の緊張なども、今感じているつらさに関係することがあります。

この記事では、椎間板ヘルニアでなぜ痛みやしびれが出るのかを、できるだけ分かりやすく解説します。

痛みやしびれは「神経が押されているから」だけ?

椎間板ヘルニアでは、背骨の間にある椎間板の一部が後方へ突出し、神経根に触れたり圧迫したりすることがあります。これが腰やお尻、脚へ痛みやしびれが出る原因の一つです。

しかし、画像でヘルニアが確認されたからといって、症状の強さまで画像だけで判断できるとは限りません。同じような画像所見でも、症状の出方や生活への影響には個人差があります。

そのため大切なのは、「ヘルニアがあるかどうか」だけを見るのではなく、今どんな症状があり、どの姿勢や動作で強くなったり楽になったりするのかまで確認することです。

「ヘルニアと言われたから、もう良くならないのでは」と不安になっている方は、こちらの記事も参考にしてください。

ねこひげ整体院 椎間板ヘルニアブログ 椎間板ヘルニアはもう治らない?|診断後に知っておきたいこと

痛みに関係するのは「神経への刺激」と「炎症」

椎間板ヘルニアによる脚の痛みには、神経への物理的な刺激だけでなく、その周囲で起こる炎症も関係します。

神経の周囲が刺激に敏感な状態になると、座る、前かがみになる、立ち上がるといった動作で症状を感じやすくなることがあります。そのため、「強く押されているから強く痛む」とは限らず、神経がどのような状態になっているかも重要です。

また、神経由来の痛みだけではなく、腰やお尻の筋肉そのものに負担が重なっていることもあります。ここは一緒にせず、神経からくる症状と、かばうことで生まれた筋肉の痛みを分けて考えることが大切です。

なぜ脚に「しびれ」が出るの?

しびれは、神経の働きが影響を受けたときに現れる症状の一つです。

椎間板ヘルニアによって神経根が刺激されると、「ビリビリする」「ジンジンする」「感覚が鈍い」「脚の一部が触っても分かりにくい」といった感覚の変化が現れることがあります。

腰に問題があるのに、お尻や太もも、ふくらはぎ、足先まで症状が出るのは、腰から出た神経が脚へつながっているためです。

ただし、「しびれ」という言葉だけでは状態は判断できません。どこに出ているのか、痛みもあるのか、力が入りにくくなっていないかなどを合わせて見る必要があります。

痛みが続くと、筋肉まで硬くなることがあります

椎間板ヘルニアの症状が続いている方を見ていると、腰やお尻、太ももなどがかなり緊張していることがあります。

痛みがあると、身体は無意識にその場所を守ろうとします。動かさないように力を入れたり、痛くない側へ体重を逃がしたりするため、同じ筋肉ばかりが頑張り続けることがあります。

すると、本来の神経症状に加えて、「腰やお尻が重い」「動き始めが固い」「長く同じ姿勢をするとつらい」といった筋肉や関節からくる不快感も重なってきます。

だからといって、硬い筋肉をただ揉めばよいというわけでもありません。なぜそこが頑張り続けているのかまで考えることが大切です。

「動くと痛い=ヘルニアが悪化した」とは限りません

痛みがあると、「動いたらもっと飛び出してしまうのでは」「できるだけ安静にした方がいいのでは」と心配になる方もいます。

しかし、身体を動かしたときに痛みを感じたからといって、それだけで椎間板ヘルニアそのものが悪化したとは判断できません。痛みをかばって身体が硬くなっていたり、敏感になっている神経が特定の動きに反応していたりする場合もあります。

一方で、「痛くても動けばいい」という意味でもありません。強い痛みやしびれを我慢して運動したり、自己流で強くストレッチしたりする必要はありません。

大切なのは、どの姿勢や動作で症状が出るのか、その後に症状がどう変化するのかを見ながら、自分の状態に合った動き方を選ぶことです。

安静・ストレッチ・姿勢など、ヘルニアの症状があるときに気をつけたい行動についてはこちらで詳しく解説しています。

ねこひげ整体院 椎間板ヘルニアブログ 椎間板ヘルニアでやってはいけないNG行動5つ|安静・ストレッチ・姿勢の注意点

痛みやしびれだけでなく「動き方」も確認します

ねこひげ整体院では、椎間板ヘルニアと診断された方でも、腰だけを見るわけではありません。

たとえば前かがみになるときに股関節が十分に動かず腰ばかりを曲げていないか、立ち上がるときに腰を反って勢いをつけていないか、歩くときに片側へ体重が偏っていないかなどを確認します。

背中や股関節が動きにくくなれば、その分を腰が補いやすくなります。また、お尻や体幹で身体を支えにくい状態では、立つ・歩く・物を持つといった日常動作でも腰へ仕事が集中することがあります。

椎間板ヘルニアそのものを整体で元に戻すということではありません。今の身体で変えられる動きや支え方を見つけ、腰だけに負担を集めにくい身体を目指すという考え方です。

ねこひげ整体院で身体をどのような順番で見直していくのかは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

ねこひげ整体院 椎間板ヘルニアブログ 椎間板ヘルニアの症状改善を目指す4ステップ|腰だけに負担を集めにくい体づくり

症状の仕組みが分かると、対処の仕方も変わります

「飛び出した椎間板が神経を押しているだけ」と考えてしまうと、「動かない方がいい」「痛みが消えるまで待つしかない」と思ってしまうかもしれません。

しかし実際には、神経への刺激や炎症だけでなく、症状をかばうことで生まれた筋肉の緊張や、股関節・背中の動きにくさ、日常動作の変化などが重なっている場合があります。

だからこそ、診断名だけを見るのではなく、今の身体がどう動いているのかを確認することが大切です。

痛みが少し落ち着いてきたあとも、長く座れるようになりたい、仕事を続けたい、旅行やウォーキングを楽しみたいなど、その先の生活まで考えて身体を整えていくことが必要です。

こんな変化がある場合は医療機関へ

椎間板ヘルニアによる症状の中には、整体で身体の使い方を見直すことよりも、医療機関での評価を優先した方がよい状態もあります。

特に、脚に力が入りにくくなってきた、筋力低下が進んでいる、しびれや感覚の低下が急に強くなった、排尿・排便に変化が出ているといった場合は、早めに医療機関へ相談してください。

すでに椎間板ヘルニアと診断されている場合でも、症状が大きく変化したときは「いつものヘルニアだから」と決めつけないことが大切です。

まとめ|画像だけでなく、今の症状と身体の動きを見る

椎間板ヘルニアによる痛みやしびれには、神経への刺激や炎症などが関係します。また、痛みが続くことで腰やお尻の筋肉が緊張し、別の痛みや動きにくさが重なっていることもあります。

そのため、「ヘルニアがあるから痛い」で終わらせるのではなく、どんな動きで症状が変化するのか、股関節や背中は動いているのか、身体をどこで支えているのかまで確認することが大切です。

ねこひげ整体院では、腰だけを施術するのではなく、姿勢・身体の動き・体幹・立ち方や歩き方まで確認しながら、その方に必要なケアを考えていきます。

当院でどのような点を確認しているか詳しく知りたい方は、「椎間板ヘルニアでお悩みの方へ」をご覧ください。

目指すのは、診断名に振り回されるのではなく、今の身体で変えられるところを一つずつ見つけ、やりたいことを続けやすい身体にしていくことです。