「朝起きた直後、膝が曲げにくい」「最初の数歩だけ膝が痛い」「少し動くと楽になるけれど、動き始めがつらい」
このような症状はありませんか?
朝の膝のこわばりや動き始めの痛みには、いくつかの要素が関係します。「寝ている間に動かしていないから固まっただけ」と考えがちですが、それだけで説明できるとは限りません。
特に変形性膝関節症でも、立ち上がりや歩き始めなど、動作を始めたときに痛みやこわばりが出ることがあります。
まずは「朝だから仕方ない」と決めつけず、今の膝の状態と、一日の中でどんなときに症状が出ているのかを確認してみましょう。
変形性膝関節症でも「動き始めの痛み」はみられます
変形性膝関節症では、イスから立ったときや歩き始めなど、動作の最初に膝が痛むことがあります。
少し動くと楽になるため、「大したことはないかな」と思ってしまう方もいます。しかし、以前より膝が伸びにくい、腫れることが増えた、階段でも痛むようになってきたなどの変化がある場合は、膝関節そのものの状態も確認しておくことが大切です。
「軟骨が減っていると言われたけれど、それがそのまま痛みの原因なの?」という方はこちらも参考にしてください。
朝だけでなく「長く座ったあと」も確認してみよう
朝だけ膝がこわばると思っていても、よく振り返ってみると、長くテレビを見たあと、車から降りるとき、食事のあとに立つときなどにも同じような症状が出ている方がいます。
この場合、「朝だから痛い」というより、長時間同じ姿勢を続けたあとの動き始めがつらい可能性があります。
朝だけを見るのではなく、「長く座ったあとも痛いのか」「数歩歩くと変わるのか」「動き始め以外ではどうなのか」と確認してみると、症状の特徴が分かりやすくなります。
「血流が悪いから」だけで考えない
朝のこわばりについて、「身体が冷えて血流が悪くなったから」と説明されることもあります。
身体を温めて楽になる方もいますが、朝のこわばりを血流だけで説明することはできません。
膝関節そのものの変化や炎症、関節の動かしにくさ、長時間同じ姿勢でいたこと、周囲の筋肉の緊張など、いくつかの要素が重なっている場合があります。
そのため、「冷えを取れば治る」と一つの原因だけに決めつけないことが大切です。
朝は無理に強く伸ばさなくてOK
膝がこわばると、「しっかり伸ばさなければ」と強く曲げ伸ばししたり、無理にストレッチしたりする方もいます。
しかし、痛みが強い状態で無理をする必要はありません。
まずは布団やイスに座ったまま、膝を小さく曲げ伸ばしする、足首をゆっくり動かす、立つ前に数回脚を動かすなど、痛みを強くしない小さな動きから始めてみましょう。
動かしたことで痛みが明らかに強くなる場合は、無理に続けないでください。
朝の立ち上がり方も確認してみよう
膝がこわばっているときは、勢いで立ち上がる、痛くない脚だけに頼る、上半身をほとんど動かさず脚の力だけで立とうとする、といった動きになりやすいことがあります。
もちろん、無理に左右均等にする必要はありません。痛みがあるために身体が自然とかばっている場合もあります。
ただ、毎回同じ脚だけに頼っていないか、身体を少し前へ移動させてから立てているかなど、自分がどのように立ち上がっているのかを確認してみることは役立ちます。
イスから立つときにも膝が痛む方はこちらで詳しく解説しています。
階段でも痛むなら、朝だけの問題ではないかもしれません
朝の動き始めだけでなく、階段の上り下りでも膝が痛む場合は、膝関節そのものの状態に加えて、股関節・足首・筋力・身体の支え方なども確認したいところです。
階段では平地より膝を深く曲げ、片脚で身体を支える場面が増えます。そのため、朝の数歩では目立たなかった問題が、階段でより強く現れることもあります。
階段でも膝がつらい方はこちらも参考にしてください。
朝のこわばりが続く場合は「膝だけ」と決めつけない
朝のこわばりは、変形性膝関節症だけにみられる症状ではありません。
複数の関節が腫れている、左右の手や足の関節にも症状がある、強いこわばりが長く続く、全身のだるさなどもある場合は、自己判断せず医療機関へ相談してください。
「いつもの膝だから」と決めつけず、いつから、どの関節に、どのくらいの時間症状が出ているのかを確認しておくことも大切です。
ねこひげ整体院では「朝だけ」ではなく日中の動きも確認します
ねこひげ整体院では、朝に膝が痛いからといって、朝の状態だけで判断することはありません。
膝の曲げ伸ばし、股関節や足首の動き、筋力、立ち上がり、歩行、階段、日中の活動量なども確認します。
そのうえで必要に応じて、
ゆるめる → うごかす → きたえる → おしえる
という流れを基本に、今の身体に必要な部分を見直していきます。
目指すのは、「朝だけ膝をほぐすこと」ではありません。一日の中で無理なく立つ・歩く・動くことを続けやすい身体をつくることです。
このような症状がある場合は医療機関を優先してください
膝が大きく腫れている、赤みや熱感がある、急に膝が伸びなくなった、体重をかけられない、安静時にも強く痛む、複数の関節に腫れやこわばりがある、症状が急速に悪化している場合は注意が必要です。
このような場合は、整体やセルフケアだけで判断せず医療機関へ相談してください。
まとめ|朝の膝のこわばりは「動かしていないから」だけではない
まとめ|朝の膝のこわばりは「動かしていないから」だけではない
朝に膝がこわばる、動き始めだけ痛い、少し動くと楽になる。このような症状には、膝関節そのものの状態を含め、いくつかの要素が関係します。
「寝ていたから固まっただけ」「年齢だから仕方ない」と決めつける必要はありません。
膝の状態を確認したうえで、朝だけではなく、立ち上がり・歩行・階段など一日の動き全体を見ることが大切です。
そこから、今の身体に合った対策を考えていきましょう。

