「お尻から太ももの裏が痛い」
「ふくらはぎや足先までしびれる」
「長く座っているとつらい」
「歩くとお尻や脚に痛みが出る」
坐骨神経痛のような症状が長く続くと、「このまま治らないのでは」「神経の問題だから仕方ないのでは」と不安になりますよね。
坐骨神経痛は、お尻から脚にかけて痛みやしびれが出る状態を表す言葉で、その背景は一つとは限りません。
腰の状態が関係することもあれば、お尻や股関節の動き、身体の支え方、立ち方や歩き方などを合わせて見た方がよい場合もあります。
そのため、症状が続いているときは「痛い場所だけ」を追いかけるのではなく、なぜそこに負担が集まっているのかを見ることが大切です。
坐骨神経痛は「病名」ではなく症状を表す言葉です
坐骨神経は、腰からお尻を通り、太ももの後ろ側からふくらはぎ、足先へ向かって伸びています。
そのため、腰から脚へ向かう神経が刺激を受けると、お尻・太もも・ふくらはぎ・足先などに痛みやしびれが出ることがあります。
症状の出方も人によってさまざまです。
お尻だけが痛む人もいれば、太ももの裏までつらい人、ふくらはぎや足先までしびれを感じる人もいます。
つまり「坐骨神経痛だから原因はこれ」と一つに決めることはできません。
まずは、どこに・どんな症状が・どんな動作で出るのかを見る必要があります。
腰だけを見ても分かりにくいことがあります
坐骨神経痛のような症状では、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、腰の状態が関係していることがあります。
そのため、必要に応じて医療機関で検査を受けることは大切です。
ただし、腰だけを確認して終わりではなく、日常の動きまで見ていくことで分かることもあります。
たとえば、
長時間座っていると悪化する。
立ち続けるとつらい。
歩くと片側のお尻に負担を感じる。
いつも同じ脚に体重をかける。
こうした特徴がある場合は、腰だけではなく、股関節やお尻、体幹、立ち方や歩き方なども確認していきます。
お尻が硬いだけでは説明できません
坐骨神経痛について調べると、「お尻の筋肉が硬いから」と説明されることがあります。
実際に、お尻まわりに強い緊張を感じる方はいます。
ただし、硬いお尻を揉めばすべて解決する、というわけではありません。
大切なのは、
なぜお尻が硬くなっているのか。
片側のお尻ばかりで身体を支えているのか。股関節が動きにくく、その分をお尻や腰が補っているのか。歩くときにお尻をうまく使えていないのか。
こうした背景を見ずに硬いところだけをゆるめても、普段の動き方が同じであれば、また負担が集まることがあります。
お尻の筋肉の硬さと坐骨神経痛の関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。
股関節の動きも確認します
股関節は、立つ・歩く・階段を上る・前かがみになるなど、日常のさまざまな動作に使われます。
もし股関節が動きにくければ、腰やお尻、太ももなどがその動きを補うことがあります。
ただし、「股関節が硬い=坐骨神経痛の原因」と決めつけるわけではありません。
左右で動きに差があるのか。動かすと症状が変化するのか。歩くときに股関節が使えているのか。
こうした点を、ほかの動きと合わせて確認していきます。
歩き方が変わっていることもあります
痛みやしびれが続いていると、身体は無意識に症状を避ける動きをすることがあります。
歩幅が小さくなる。片側へ体重をかける。脚をかばって歩く。腰を反らせたり身体を傾けたりする。
こうした変化は、症状があるから起きている場合もあれば、その動きが長く続くことで別の場所に負担が増えている場合もあります。
そのため、「歩き方が悪いから坐骨神経痛になった」と単純に考えるのではなく、今どんな歩き方になっていて、どこに負担が集中しているのかを見ることが重要です。
歩くときだけでなく、長く立っているとお尻や脚がつらい、片足へ体重をかけやすいという方はこちらも参考にしてください。
筋肉は「硬い・弱い」だけではなく役割分担を見る
身体の筋肉は、どれか一つだけで動いているわけではありません。
腰、お尻、太もも、体幹などがそれぞれ役割を分担しています。
坐骨神経痛のような症状が続く方では、
使いすぎて緊張している筋肉。
必要な場面で十分に働きにくい筋肉。
左右で使い方に差がある部分。
などが見つかることがあります。
ねこひげ整体院では、「弱いから鍛える」「硬いから伸ばす」と一つの方法に決めず、動きの中でどこが頑張りすぎ、どこが仕事を分担できていないかを見るようにしています。
ストレッチは痛みやしびれを我慢してまで行わない
坐骨神経痛で悩んでいる方の中には、お尻や太ももの裏を一生懸命ストレッチしている方もいます。
身体に合った方法であれば、動きやすさにつながることもあります。
一方で、痛みやしびれが強くなるのに無理に伸ばし続ける必要はありません。
「強く伸ばした方が効く」と考えて我慢するよりも、症状がどう変わるかを見ながら行うことが大切です。
同じ坐骨神経痛でも身体の状態は人によって違うため、セルフケアも全員同じではありません。
特に、長く座っているとお尻や脚がつらくなる方は、座り方やセルフケアについてこちらもご覧ください。
こんな場合は医療機関での確認が大切です
坐骨神経痛のような症状の中には、整体だけで判断せず、医療機関での確認を優先した方がよいものもあります。
特に、脚に力が入りにくくなってきた、しびれが急激に強くなった、歩きにくさが急に進んだ、排尿や排便に異常があるといった場合は、早めに医療機関へ相談してください。
ねこひげ整体院では、医療機関で確認することと、整体で姿勢や動作を見ることは役割が違うものと考えています。
必要な検査を受けたうえで症状が続いている場合に、身体の使い方という別の視点から見ていきます。
ねこひげ整体院では「症状が出る動き」まで確認します
ねこひげ整体院では、坐骨神経痛の方に対して、お尻や脚だけを確認するのではありません。
前屈・後屈・身体を横へ倒す動き・ひねる動き、股関節や足首の動き、片脚で立ったときの安定性、椅子からの立ち上がりなどを確認します。
さらに、実際の立ち方や歩き方も見ます。
長く立つとつらいのか。座ると悪化するのか。歩くとどのくらいで症状が出るのか。片側へ体重をかけるクセがないか。
こうした情報を合わせながら、その方の身体でどこに負担が集まりやすくなっているのかを探していきます。
ゆるめる → うごかす → きたえる → おしえる
身体の状態が分かったら、ねこひげ整体院では4つのステップで進めていきます。
まず、腰・お尻・太ももなど、頑張りすぎて緊張している部分をゆるめる。
次に、股関節や背中、足首など、動きにくくなっている部分をうごかす。
そのうえで、お尻や体幹など、立つ・歩くために必要な部分をきたえる。
最後に、立ち方・歩き方・座り方など、その方の日常生活に合った身体の使い方や体幹ケアをおしえる。
目的は、ただ痛みやしびれを我慢できるようにすることではありません。
歩く。買い物へ行く。旅行を楽しむ。外出する。
そうした日常を、症状を気にしすぎず続けられる身体を目指します。
まとめ|坐骨神経痛が続くときは「痛い場所だけ」で考えない
坐骨神経痛がなかなか良くならないと、「神経だから仕方ない」と考えてしまう方もいます。
しかし、症状が出る背景は人によって違います。
腰の状態、お尻の緊張、股関節の動き、身体の支え方、立ち方や歩き方など、複数の要素を合わせて見ることで、これまで気づかなかった身体の特徴が見つかることがあります。
当院でどのような点を見ているか詳しく知りたい方は、「坐骨神経痛でお悩みの方へ」をご覧ください。
大切なのは、ひとつの原因に決めつけることではありません。
なぜ今、お尻や脚に負担が集まりやすくなっているのか。
そこを確認しながら、少しずつ動ける身体を取り戻していくことです。
